フィットの買取相場はいくら?
フィットを手放そうと考えたとき、まず気になるのは「今いくらで売れるのか」でしょう。
ネットで相場を調べると中古車情報サイトの価格が出てきますが、 そこに並んでいる金額は、そのまま自分の車が売れる金額ではありません。
この記事では、フィットの中古車価格を年式別に整理したうえで、 その数字を自分の買取額の見当にどう使えばいいのかを解説します。
結論
- 中古車サイトに出ている価格は店頭の販売価格で、買取額はそれより低くなる
- 買取額は「その買取店がいくらで売れる見込みか」から逆算して決まる
- フィットの中古車価格帯は57.8万円〜299.8万円(カーセンサー調べ)
- 年式が古いほど下がるが、初代だけは価格が反転して上がる
- 販売価格は目安にしかならないので、実際の金額は複数社の査定で確かめる
「中古車価格」と「買取額」は別のもの
57.8万円〜299.8万円は、店頭に並ぶときの価格
カーセンサーによると、フィットの中古車価格帯は57.8万円〜299.8万円です。 ただしこれは、買取店や販売店が仕入れた車を整備し、保証を付けて店頭に並べたときの価格です。
つまり買う人が払う金額であって、売る人が受け取る金額ではありません。 ここを取り違えると「相場は100万円のはずなのに、査定は全然違う」という食い違いが起きます。
買取額は「その店がいくらで売れるか」から逆算される
買取店は、買い取った車をどこかに売って利益を出す事業です。 そのため査定額は、その店がその車をいくらで売れる見込みかから逆算されます。 売り先の見込みが高ければ査定額は上がり、売りにくいと判断されれば下がります。
この「売れる見込み」は店によって違います。 自社店舗で小売りする店、業者オークションに出す店、海外へ輸出する店では、 同じフィットでも手にできる金額が変わるためです。 詳しい仕組みは 同じ車なのに査定額が違うのはなぜ? で解説しています。
だからこそ、販売価格は「自分の車がどのあたりの世代に位置するか」を知るための物差し として使うのが現実的です。
年式別に見るフィットの価格推移
世代ごとの中古車平均価格を並べると、フィットの価格がどう動いてきたかが見えてきます。
2020年2月〜現行モデル:172.8万円
- 中古車平均価格は172.8万円
- 高年式で需要が高く、安全装備も充実している
- ハイブリッド車は特に評価されやすい
2013年9月〜2020年1月モデル:77.6万円
- 中古車平均価格は77.6万円
- 流通量が多く、中古市場の中心になっている世代
- 玉数が多いぶん、状態の差が価格に出やすい
2007年10月〜2013年8月モデル:37.9万円
- 中古車平均価格は37.9万円
- 10年前後を経過した車両が中心
- 価格は下がるが、維持費の安さから需要は続いている
2001年6月〜2007年9月モデル:50.3万円
- 中古車平均価格は50.3万円
- 初代フィット
- 海外需要があり、状態が良ければ査定対象になる
推移から読み取れること
現行型172.8万円、2013年以降77.6万円、2007年以降37.9万円と、 世代をさかのぼるほど価格は下がっていきます。ここまでは想像どおりでしょう。
ところが初代(2001年6月〜2007年9月)だけは50.3万円と反転して上がります。 ひとつ新しい世代より高いのです。
背景にあるのは海外需要です。国内では古すぎると見なされる年式でも、 輸出を販路に持つ店にとっては値を付けられる車になります。 「古いほど安い」が最後まで続くわけではないということです。
自分のフィットが古い世代でも、年式だけを理由に諦める必要はありません。 金額が付くかどうかは、車の古さよりどこに売るかで変わります。
走行距離で査定額はどう変わるか
年式と並んで見られるのが走行距離です。目安は次のとおりです。
3万km未満
- 高評価になりやすく、高額査定が期待できる
- 再販しやすいため、買取店も値を付けやすい
5万km前後
- 標準的な査定価格になりやすい
- 需要が安定しており、大きな減額は少ない
10万km以上
- 査定額は下がりやすく、部品交換のリスクが考慮される
- ただし海外需要や部品取りとしての価値があり、売却自体は可能
走行距離の考え方は 車の走行距離で査定額はどれくらい変わる? で詳しく扱っています。
同じコンパクトカーで比較したい場合は ノートの買取相場もあわせて確認すると、 相場の感覚がつかみやすくなります。
フィットを高く売る方法
複数社に査定を依頼する
査定額は業者によって異なります。1社だけの金額は「その店の評価」であって、 車の価値そのものを決めたものではありません。 比較して初めて、自分のフィットのおおよその位置が見えてきます。
ハイブリッドであることを正確に伝える
フィットハイブリッドは燃費性能が評価されやすく、査定額アップにつながる可能性があります。 グレードや装備は査定額の出発点になる情報なので、正確に伝えましょう。
売る時期を意識する
一般的に1〜3月と9月は中古車の需要が高まる時期とされ、 買取価格も上がりやすくなります。急ぎでなければ、 車を売るベストなタイミング も踏まえて判断すると差が出ます。
車内外を清掃する
見た目の印象が良くなり、査定評価が上がる場合があります。 なお小さな傷は、修理してから売ると かえって費用のほうが上回ることが多いので、そのまま査定に出すほうが無難です。
フィット売却でよくある失敗
販売価格を買取額だと思い込む
中古車サイトの金額をそのまま期待して査定に臨むと、提示額に納得できず判断を誤ります。 販売価格と買取額が別物だと知ったうえで臨むほうが、冷静に比べられます。
ディーラー下取りだけで決める
下取りは手続きが楽な一方、買取専門店のほうが高い金額になるケースがあります。 違いは車の下取りと買取はどっちが得? で整理しています。
1社だけで査定を受ける
価格競争が起こらないため、結果的に安く手放してしまう場合があります。
よくある質問
10年落ちのフィットでも売れますか?
売却可能です。初代の平均価格が反転して上がっていることからも、 古い年式に需要があることがわかります。 10年落ちの車は売れる? もあわせて参考にしてください。
フィットハイブリッドは高く売れますか?
燃費性能が評価されやすく、高額査定が期待できます。
10万km超でも査定してもらえますか?
問題ありません。フィットは需要が高く、買取対象になるケースが多くあります。
買取相場はいつ調べるのがよいですか?
売ると決める前に調べておくのが理想です。 販売価格で世代の位置を把握し、実際の金額は査定で確かめる—— この順番なら、提示された金額が高いのか安いのかを自分で判断できます。